軽くて薄く、曲げることもできる次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の生みの親として知られる研究者・宮坂力(みやさか・つとむ)さん。
2017年にはクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を受賞し、2024年には日本学士院賞、2026年には京都賞を受賞しています。
さらに2026年10月には、ノーベル物理学賞・化学賞の発表を前に、桐蔭横浜大学が宮坂さんの受賞が決まった場合の記者会見予定まで発表。改めて注目が集まっています。
そんな宮坂さんについて、「高校や大学はどこ?」「どんな経歴の研究者?」「ペロブスカイト太陽電池はどうやって生まれた?」と気になりますよね。
調べてみると、高校は早稲田大学高等学院、大学は早稲田大学理工学部。その後は東京大学大学院へ進み、富士写真フイルムで約20年間研究した後、大学教授へ転身したという経歴の持ち主でした。
そこで今回は【宮坂力の高校は早大学院!大学・経歴は?ペロブスカイト太陽電池の生みの親を調査】としてお伝えしていきます!
- 宮坂力さんの高校・大学などの学歴
- 富士写真フイルムから大学教授になった経歴
- ペロブスカイト太陽電池を開発した経緯
- ノーベル賞候補として注目される理由
では見ていきましょう♪
宮坂力の高校は早稲田大学高等学院!
- 出身高校:早稲田大学高等学院
- 1972年3月卒業
- 出身:神奈川県
- 高校卒業後は早稲田大学理工学部へ進学
宮坂力さんの出身高校は、早稲田大学高等学院です。
これは推測ではなく、桐蔭横浜大学が2026年9月に公開した宮坂さんの経歴に、1972年3月に早稲田大学高等学院を卒業したことが明記されています。
また、母校の早稲田大学も、宮坂さんの2026年京都賞受賞を伝える公式記事の中で、早稲田大学高等学院を経て早稲田大学理工学部へ進んだことを紹介しています。
高校から大学まで早稲田で学んだことになりますね。
宮坂力の大学は早稲田大学理工学部!その後は東大大学院へ
- 1976年:早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 1978年:東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
- 1981年:東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
- 学位:工学博士
高校卒業後、宮坂力さんは早稲田大学理工学部応用化学科へ進学し、1976年3月に卒業しました。
その後は東京大学大学院工学系研究科へ進みます。
1978年3月に工業化学専門課程の修士課程を修了し、1981年3月には合成化学専門課程の博士課程を修了。
東京大学で工学博士の学位を取得しました。
また、大学院時代の1980~1981年には、カナダのケベック大学トロワ・リヴィエール校で客員研究員も経験しています。
早稲田大学から東京大学大学院へ進み、化学や電気化学、光化学の研究を深めていったことが、その後の太陽電池研究につながっていきます。
宮坂力は富士写真フイルムで約20年間研究
- 1981年:富士写真フイルム入社
- 足柄研究所の研究員として勤務
- 1992年:主任研究員
- 2001年:桐蔭横浜大学へ
東京大学大学院を修了した宮坂力さんは、1981年に富士写真フイルム株式会社(現在の富士フイルム)へ入社しました。
配属されたのは足柄研究所です。
桐蔭横浜大学の宮坂研究室によると、富士写真フイルムでは高感度写真材料、リチウムイオン二次電池、人工光受容体など、電気化学・光化学に関係する研究開発に取り組んでいました。
1992年には足柄研究所の主任研究員となり、2001年まで勤務しています。
つまり、宮坂さんは大学院修了後すぐ大学教授になったのではなく、企業研究者として約20年間研究を続けた経験を持っています。
宮坂力は2001年に桐蔭横浜大学教授へ
宮坂力さんは2001年12月、富士写真フイルムから桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授へ転身しました。
ここから、現在の宮坂さんを世界的研究者へ押し上げることになる太陽電池研究が本格化していきます。
2004年には大学発ベンチャー「ペクセル・テクノロジーズ株式会社」を設立。
さらに東京大学大学院総合文化研究科の客員教授や、東京大学先端科学技術研究センターのフェローなども務めました。
2017年からは桐蔭横浜大学医用工学部特任教授となり、2026年には母校・早稲田大学の特命教授にも就任しています。
宮坂力がペロブスカイト太陽電池を発明!2009年に発表
- 2006年ごろからペロブスカイト材料を研究
- 2009年に世界に先駆けて太陽電池へ応用
- 溶液を「塗る」ことで作れる
- 軽量・柔軟な次世代型太陽電池として世界中で研究
宮坂力さんの名前を世界的に知らしめたのが、ペロブスカイト太陽電池です。
桐蔭横浜大学によると、宮坂さんは2006年ごろから有機・無機ペロブスカイトを太陽電池材料として研究。
そして2009年、ペロブスカイト材料を光吸収材料として利用した太陽電池を世界に先駆けて発表しました。
科学技術振興機構(JST)も、2009年にこの画期的な太陽電池を最初に提案したのが宮坂さんであり、ペロブスカイト材料を世界で初めて太陽電池へ応用したと紹介しています。
ペロブスカイト太陽電池は何がすごい?
では、従来の太陽電池と何が違うのでしょうか。
- 薄くて軽い
- 曲げられるフィルム型にできる
- 材料を塗って作ることができる
- 従来設置しにくかった場所への設置が期待できる
現在広く使われているシリコン太陽電池は、重量があり、設置できる場所にも制約があります。
一方、ペロブスカイト太陽電池は材料を溶液にし、基板などへ塗布して薄膜を形成できます。
軽量で柔軟な太陽電池を作れるため、建物の壁面や曲面など、従来型の太陽電池を設置しにくかった場所でも発電できる可能性があります。
桐蔭横浜大学では「どこでも発電できる」太陽電池の実現を目指し、現在も社会実装へ向けた研究を進めています。
宮坂力はノーベル賞候補?2017年に引用栄誉賞
- 2017年:クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞
- 2024年:朝日賞
- 2024年:日本学士院賞
- 2025年:NIMS Award
- 2026年:第41回京都賞
宮坂力さんについて検索すると、「ノーベル賞候補」という言葉が多く出てきます。
その理由の一つが、2017年に受賞したクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞です。
宮坂さんは「効率的なエネルギー変換を達成するためのペロブスカイト材料の発見と応用」という研究業績で選出されました。
その後も2024年に朝日賞、日本学士院賞を受賞。
2025年にはNIMS Award、2026年6月には第41回京都賞・先端技術部門を受賞しています。
京都賞では、ペロブスカイト太陽電池を創成し、軽量・柔軟で低コストな太陽光発電の可能性を切り拓いたことが評価されました。
宮坂力は2026年ノーベル賞を受賞する?
2026年10月5日時点では、宮坂力さんのノーベル賞受賞はまだ決まっていません。
2026年のノーベル物理学賞は10月6日、化学賞は10月7日に発表される予定です。
桐蔭横浜大学の公式発表では、宮坂さんについて「物理学賞または化学賞受賞が期待されています」としています。
さらに、受賞が決まった場合には、その日の19時15分から桐蔭横浜大学で共同記者会見を行う予定まで発表されています。
宮坂さん本人も大学内で待機し、受賞した場合のみ記者会見へ登壇する予定です。
それだけ2026年も受賞への期待が高まっているということですね。
ただし、ノーベル賞の候補者は正式には公表されないため、「ノーベル賞候補」という表現は、引用栄誉賞の受賞や大学・メディアなどによる受賞期待を踏まえたものです。
宮坂力の現在は?早稲田大学特命教授にも就任
宮坂力さんは2026年現在、桐蔭横浜大学医用工学部特任教授として研究を続けています。
さらに2026年度からは、母校である早稲田大学特命教授にも就任しました。
ペロブスカイト太陽電池は、宮坂さんが2009年に発表して終わった研究ではありません。
現在も世界中の研究機関や企業が、高効率化や耐久性向上、大面積化、量産化などの研究を進めています。
宮坂さん自身も、軽量で柔軟な太陽電池の社会実装に向けて研究を続けています。
宮坂力のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 宮坂力(みやさか・つとむ) |
| 生年 | 1953年 |
| 出身 | 神奈川県 |
| 高校 | 早稲田大学高等学院 |
| 大学 | 早稲田大学理工学部応用化学科 |
| 大学院 | 東京大学大学院工学系研究科 |
| 学位 | 工学博士 |
| 専門分野 | 光電気化学、エネルギー化学 |
| 現在 | 桐蔭横浜大学医用工学部特任教授、早稲田大学特命教授 |
学歴・職歴については、桐蔭横浜大学が2026年9月に公開した宮坂さんの公式経歴を基準にしています。
まとめ
【宮坂力の高校は早大学院!大学・経歴は?ペロブスカイト太陽電池の生みの親を調査】としてお伝えしてきました。
- 高校は?
早稲田大学高等学院を1972年に卒業しています。 - 大学は?
早稲田大学理工学部応用化学科を卒業。その後、東京大学大学院工学系研究科へ進み、工学博士を取得しました。 - 経歴は?
富士写真フイルム足柄研究所で約20年間研究した後、2001年に桐蔭横浜大学教授へ転身。2026年から早稲田大学特命教授も務めています。 - 何を発明した?
2009年、ペロブスカイト材料を世界で初めて太陽電池へ応用。現在「ペロブスカイト太陽電池の生みの親」として知られています。 - ノーベル賞候補?
2017年に引用栄誉賞、2024年に日本学士院賞、2026年には京都賞を受賞。2026年10月5日時点ではノーベル賞受賞はまだ決まっていません。
早稲田大学から東京大学大学院へ進み、富士写真フイルムで約20年間研究。そして大学へ移ってから、世界のエネルギー事情を変える可能性を持つペロブスカイト太陽電池を生み出した宮坂力さん。
2026年のノーベル物理学賞・化学賞発表を前に、改めてその研究と経歴に注目が集まりそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

